陰謀論は善人と親和性が高い
昨日、私は殺人の是非を問い続けることの意義を書いた。
その際、はあちゅう主義というブログを引き合いに出して「殺人を自分とは無縁なものとして、人を殺してはいけない理由を考えることさえ許さないとする姿勢」を批判した。
調べたところ、この方はネットでカリスマ的人気を誇っているようだ。
先の引用した記事は既に各所で批判されており、私ごときが言葉を重ねる必要もないものであった。
だが意見の相違があるからといって、その人の発言の全てを否定しないように私は心掛けている。
人気があるのならば、学ぶべきことも書いてあるのだろうと思いいくつかの記事を読んでみた。
私はもっぱら聞いてたんだけど、もう出てくる話がすごかった!日ユ同祖論とか、知らなかったし!!おもしろかったけど、今日もまたいろんな秘密のお話を聞いちゃって、「上に行けば行くほど、秘密が多いなー」って。すごいね、
なんか。日本って一体どうなってんだろうね。どうせ核心部分は一部の人しか知らないんだよね、きっと・・・。
信じられないような本当の話。ブログにはとても書けないや・・・
もし私が作家だったら、その日得た知識だけで3冊くらい本かけそう。それにしても怖い・・・。
勉強になった1日だった。
http://blog.livedoor.jp/springflavor122/archives/50215509.html
……えーと、あなたは宇野正美ですか?
まず、911は全て仕組まれていたのではないかとする説があるのは
ご存知のとおり。
全てを仕組んでいたのが、ユダヤ人ではないかというのが
一般説。
一連の話の中で一番驚いたことを、書くね。
NYQ33が貿易センターの番地らしくって。
それを英数字用フォントのWingdingsに変換すると…。
そのあたりではもうシナリオが完成されていたのではという噂。
http://yaplog.jp/ha-chu0122/archive/124
ダメである。
やっぱり、彼女を全面否定させていただく。
いくつかの記事を読んで、彼女が社会性もあり、善良であり、美人でもあり、勉強もできることが分かった。
だが愚かなる陰謀論者でもあった。
「自分だけは世界の秘密を知っている」という快楽に酔い、稚拙で使い古された陰謀論を嬉々として語り、罪もない人を侮辱する姿は醜悪でさえある。
彼女は現在、メディアコミュニケーション研究所に在籍されているようだ。
喜劇的かつ悲劇的な悪い冗談である。
この研究所の教授は指導員の責務としてきちんと彼女を叱ってあげないといけない。
それともその教授も同じ穴のムジナなのだろうか。
とりあえずユダヤ陰謀論を唱える人はメディアの世界にいてはいけない。
そういう人は世界に害悪をなす存在でしかない。
平和運動家といい、人間力とか言い出す道徳主義者といい、彼らはどうしてこうも陰謀論を簡単に信じてしまうのだろうか。
彼ら善良な人間は、この世が良くならないことを嘆いている。
そして、その原因を誰か悪い奴らが何かしているからだと考えてしまうようだ。
その誰かはアメリカ帝国であったり、ユダヤ秘密組織であったりする。
誰か悪い奴が世界平和の邪魔をしているなら、そいつらを糾弾し排除してしまえばいいだけなので簡単だ。
そして彼らはアメリカやユダヤを非難することで、安易に「世界平和に貢献した」という達成感も優越感も得られる。
だがそれらの行為は現実の世界を無視しているだけであり、世界平和には1ミリも貢献しない。