浅草には昔からなめし皮職人やトサツ業者が多くいた。 そして私の義姉の家は、浅草で昔からトサツ関係の仕事で生計を立てている。 このことの意味は分かる人には自明なことである。 結婚式の前後には、ご親切にもそのことをわざわざご注進に来る奴がいた。 …
先日、ネットの掲示板を見ていて、命を数字としてしかみない医療行政に苦言を呈する発言を見かけた。 具体的に病院などで不愉快な経験をしての発言なのかもしれないが、私はやはり行政は命を数字として扱うべきだと思うのである。 もちろん私にとって命は数…
姉の知り合いの日本語のできるスイス人に 「新撰組とはどういう団体ですか?」 と聞かれたので、以下のように答えた。 「私も詳しくは知らないので、間違っているかもしれません。 新撰組は江戸時代末期に活躍した刀を持った農民たちの集団です。貴族階級の…
昨日、私は殺人の是非を問い続けることの意義を書いた。 その際、はあちゅう主義というブログを引き合いに出して「殺人を自分とは無縁なものとして、人を殺してはいけない理由を考えることさえ許さないとする姿勢」を批判した。 調べたところ、この方はネッ…
自殺したがる知人に対して私はいつも思う。 本当に死にたいのならば、殺して差し上げてもかまわない、と。 ただし、本当に死にたいのならば、という条件付きで。 実際には彼らは死にたいのではなく、生き難いだけなので、私も殺したりはしない。 彼らが生き…
うつ病の知人がマンションから飛び降りた。 だが運良く、死なずにすんだ。 このようなとき、他人にできることは少ない。 必要なのは適切な薬物投与と休養であり、いずれも私には用意できない。 ただ私はこれからも、今までと変わらない態度を保つだけである…
同じ職場の派遣社員の契約が更新されないことが分かった。 つまりはクビだ。彼は次の派遣先を探さないといけない。 それは突然のことで、明日は我が身である。 要らないと判断されればすぐに捨てられる。 私には何故か、それが楽しい。 しかし他人が捨てられ…
もろびとこぞりて―思いの場を歩く作者: 与那原恵出版社/メーカー: 柏書房発売日: 2000/06/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (4件) を見る1998年のことである。ドクターキリコ事件というものがあった。 ネットにおいて自殺志…
マルドゥック・スクランブル―The Third Exhaust 排気 (ハヤカワ文庫JA)作者: 冲方丁出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2003/07メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 69回この商品を含むブログ (284件) を見るマルドゥック・スクランブルは私が勝手にギャンブル…
高安秀樹氏「経済物理学の発見」という本を買った。 私は理論物理学を勉強しており、数年前まで繰り込み群や格子ゲージ理論を相転移とからめた研究に取り組んでいた。 (その後私は自分の能力に限界を感じ、実家から戻ってくるように頼まれたこともあり研究…
嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)作者: 米原万里出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2004/06/25メディア: 文庫購入: 27人 クリック: 141回この商品を含むブログ (188件) を見る子供時代の思い出は、何もかもが懐かしい。 特にその時期を共有した…
「ロボットの王国」 第三回 アンドロイドサイエンス を引き合いにした「生存する脳」の紹介。生存する脳―心と脳と身体の神秘作者: アントニオ・R.ダマシオ,Antonio R. Damasio,田中三彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/01メディア: 単行本購入: 1人 ク…
Heaven?―ご苦楽レストラン (6) (ビッグコミックス)作者: 佐々木倫子出版社/メーカー: 小学館発売日: 2005/04/26メディア: コミック購入: 1人 クリック: 31回この商品を含むブログ (59件) を見る墓場の裏という最悪の立地条件にあるレストランを舞台にしたマ…
Lattice Gauge Theories: An Introduction (World Scientific Lecture Notes in Physics)作者: Heinz J. Rothe出版社/メーカー: World Scientific Pub Co Inc発売日: 2005/07/30メディア: ペーパーバック クリック: 7回この商品を含むブログ (1件) を見る格…
私は本の「押し付け度数」を星1〜星5で表現している。 私が星5つを付けるのは文句なしに面白い本だ。 他の本は読んで面白くなかっとしたら、それは本を薦めた私の責任である。 文句を言われたら素直に謝罪したいと思う。 ただし、星5つについては違う。 …
じみへん (2) (スピリッツじみコミックス)作者: 中崎タツヤ出版社/メーカー: 小学館発売日: 1992/10/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見るじみへんは見開き2ページのギャグマンガが延々と続く。 以下笑えた話の一つを文章で…
群青学舎 二巻 (BEAM COMIX)作者: 入江亜季出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2007/06/25メディア: コミック購入: 5人 クリック: 41回この商品を含むブログ (123件) を見る一話完結型で様々な物語が展開される。 恋愛寄りの話が多い。 優秀な魔女の…
2組のお友達。 (緑の本) (Big spirits comics special)作者: 一條裕子出版社/メーカー: 小学館発売日: 1999/06メディア: コミック クリック: 7回この商品を含むブログ (7件) を見る山奥の小学校、そこでは何故か二人の児童「たろう君」「はなちゃん」とお年…
人は「その時」が来るまで「その時」のことを考えない。 それは高確率で起きるのに、そのことを考えない。 パンデミックはある日突然始まる。 それは新型ウィルスの世界規模の爆発的感染である。 昨年末に鳥インフルエンザの人から人への感染がパキスタンで…
私は言論の自由を大事にしたい。 それは私が他人を際限なく罵りたいからであり、また好き勝手に罵倒されたいからである。 人に会っては人に噛み付き、仏に会っては仏に噛み付く。 今日は陰謀主義の左翼に石を投げ、明日は歴史修正主義の右翼に石を投げる。 …
マンキュー マクロ経済学 第2版〈1〉入門篇作者: N.グレゴリーマンキュー,N.Gregory Mankiw,足立英之,中谷武,地主敏樹,柳川隆出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2003/03/01メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 75回この商品を含むブログ (31件) を見…
S60チルドレン 3 (イブニングKC)作者: 川畑聡一郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/04/22メディア: コミック クリック: 2回この商品を含むブログ (12件) を見る昭和60年代の4年間を小学生として過ごした少年少女の成長を描いたマンガ。 主人公の独白で…
視覚の冒険―イリュージョンから認知科学へ作者: 下條信輔出版社/メーカー: 産業図書発売日: 1995/04/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 8回この商品を含むブログ (3件) を見る人間の視覚が進化の産物であることを身をもって知ることができる「体験する…
日本経済を学ぶ (ちくま新書)作者: 岩田規久男出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/01/01メディア: 新書購入: 11人 クリック: 127回この商品を含むブログ (74件) を見る経済学を知らない人間は社会について解説する資格を持たないと私は思う。 この経済学…
カオス レギオン02 魔天行進篇 (富士見ファンタジア文庫)作者: 冲方丁,結賀さとる出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2003/12メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (58件) を見るファンタジー小説でありながらテーマは移民。 敵の核爆弾のごと…
となりのネネコさん (1) (ウンポコ・コミックス)作者: 宮原るり出版社/メーカー: 新書館発売日: 2007/03/25メディア: コミック購入: 6人 クリック: 31回この商品を含むブログ (47件) を見る女の友情は仲良しごっこみたいで私は苦手である。 友情依存症と揶揄…
基礎量子力学 (KS物理専門書)作者: 猪木慶治,川合光出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/10/12メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 19回この商品を含むブログ (8件) を見る量子力学は多彩な分野で使われるようになった。 だから量子力学に…
カラスヤサトシ 3 (アフタヌーンKC)作者: カラスヤサトシ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/03/21メディア: コミック購入: 4人 クリック: 22回この商品を含むブログ (51件) を見る日常生活において人は他人に言えない、言う必要もない些細な奇行、他愛も…
はじめに (日常雑感、エッセイ)カラスヤサトシ「カラスヤサトシ」(〜3巻/2008年4月現在)☆一條 裕子「2組のお友達。」 (緑の本) (橙の本)☆中崎 タツヤ「じみへん」(1〜6巻)+ (しぼり汁)(たたき売り)(2008年4月現在)☆☆与那原恵「自殺志願者と…
私は面白い本を見つけると他人に読ませたくなる人間である。 無理矢理人に押しつけて、時には目の前で強制的に読んでもらい、その作品の存在を知って欲しいと思う押し付けがましい奴である。 もっともそんな強引なマネは知人だからできることで、ネットでの…