2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

うみねこのなく頃に

「うみねこのなく頃に」は、あの有名な「ひぐらしのなく頃に」と同じ作者によるサウンドノベルである。 このゲームは色々な実験的な試行錯誤があり、飽きることがない。 時間をループさせられる登場人物を配置することで、主人公たちは同じ時間軸を何度も違…

斧で家族を・・・と言えば「ひぐらし」ではないはず

「ひぐらしのなく頃に」という同人ゲームがある。 だがそれは同人の枠を超えて、小説化、マンガ化、アニメ化、ゲーム化、映画化と拡大を続けている。 その「ひぐらし」だが、最近起きた斧を使った犯罪事件と牽強付会な解釈で結び付けられ、そのためアニメの…

会社の先輩に「ボクは優れた点がある人としかつきあいません。 だけど、君はボクより優れたところが一つもないのに、こうして一緒にいます。 これはとても珍しいことなんですよ」と言われた。 スゲえセリフである。 (私は、いまものすごくオモシロいことを…

法則の変わる科学、経済学(飯田泰之「歴史が教えるマネーの理論」)

第一部読了。 以下、そのまとめと感想を。 貨幣数量説は、物価と貨幣の流通量が比例することを予言する。 しかし近代に入ってそれが成立しなくなった。 人々が将来、物価が上がると信じれば本当に物価が上がり、下がると信じれば下がる。 それが現代の物価理…

小人虫

私は死後の世界を信じてはいないし、人間の死は永遠の闇であり、スピリチュアルも前世も妄想であると断言できるし、呪いや怨霊は思い込みの産物であり、この世に化け物はいない。 しかし私は、幽霊や怪異や妖怪という「現象」が存在することならば知っている…

16世紀価格革命についての疑問(飯田泰之「歴史が教えるマネーの理論」)

先日から飯田泰之氏の「歴史が教えるマネーの理論」を読んでいる。 第一部は「貨幣数量説の栄光と挫折」と銘打ち、貨幣の流通量と物価の歴史を実例を挙げて紹介している。 最初の話は「原始的な貨幣数量説」の紹介である。 それは「物価がマネーの量に比例す…

震災に備える

天災は忘れた頃にやって来るこの言葉を残したのは、寺田寅彦(註1参照)である。そもそも人間には近い将来の利益を過大評価し、遠い将来の利益を過小評価する傾向がある。 進化生物学によると、目の前の獲物を逃すと将来にそれを再び獲得することが困難だっ…

未練

言葉や記録を残すということは未練がましい行為である。少なくとも私は何か書いている自分のことを軟弱だと思う。 何も残さず、何も言わずに消えることができないから、誰も読まない、何の興味も惹かない文章でも書かずにはいられない。 昨年、十年ほど勤め…