玖保キリコ「バケツでごはん」(全8巻)

バケツでごはん (8) (Big spirits comics special)

バケツでごはん (8) (Big spirits comics special)

実は動物たちは言葉がしゃべれて、人間たちと同じように暮らしている世界。
そして人間社会との接点である動物園で働いているのは動物界のエリート・サラリーマンたちだ。
そんな動物園にサーカス出身のプロの芸ペンギン「ギンペー」が中途採用されたことから物語は始まる。


動物占いのイラストと同じようなキャラクターが主人公なので一見ファンタジーっぽいが、きちんとしたサラリーマンたちの物語になっている。
どっかの島課長や金太郎よりも、よっぽど共感が持てる。
大雑把に分けると、このマンガの前半のテーマは「仕事」、後半のテーマは「家族」となるだろうか。


物語は5つの流れに分類できる。
1、エリートパンダとの確執と和解
2、幼児虐待された子豚と金持ちオオカミの共同生活
3、マドンナペンギンをめぐる騒動
4、キザなペンギン「チェザーレ」の大失恋からの立ち直り
5、ギンペーの初恋
どれもこれも、しっかりとした構成をしており楽しめた。