冲方丁「マルドゥック・ヴェロシティ」

マルドゥック・スクランブルの前日潭。
前作の強大な敵ボイルドが主人公で、彼がフォースの暗黒面に落ちるまでの物語。


二巻まで読んだが、三巻はほとんどの登場人物が死ぬハードな展開が予想される。


前作の主人公の兄と思われる人物が出てきたり、
後にウフコックらの秘密基地になる死体安置所を放棄する原因になった大停電が起きたり、
それらが三博士の暗殺事件と関わっていたりと前作を知る人間には関連を探す楽しみが豊富にある。


イースター博士がデブなのが前作と異なるが、別人なのだろうか?とか
ボイルドの子供は生まれるのか?もし生まれていたら次回作に出てくるのだろうなぁ、とか
興味は尽きない。


それと冲方氏の本は敵が面白いのが魅力である。
同氏のカオスレギオンピルグリムイェーガーも敵が素晴らしかった。
敵のユニークな物語が私は好きなのである。
ゴキブリ人間、生体ナイフ人間、一輪車男、、、、
ケレン味があって読んでいるだけで楽しくなる。


三巻は戦闘に次ぐ戦闘になると思われるから、今から楽しみである。


(余談:
ちなみに他の好きな敵キャラクターは
ジャイアントロボの十傑衆、特に「素晴らしきヒィッツカラルド」
ヘルシングの少佐
エアマスターの深道ランカーズ)