日本と遊ぶな 子供たち(タイトル意味なし)

日本の景気はまだ良くなることはないだろう。
金融政策が失敗を続けているのだから、これは明白なことだ。
国内の需要は停滞を続けている。


この問題の解決は個人にできるものではなく、マクロレベルで対処するしかない。
だがそれをできる地位にいる人はそれを実行するつもりはないようだ。
だから、私たちはその点については期待しないことにした。
私たちは最悪の環境下で最善の成果を得ることを目的に行動することに決めた。


そのためのひとつの方策は、就業先として海外の市場を相手にしている会社を選ぶことであった。
国内にしか市場のない企業やサービス業は少ないパイを奪い合い、過剰な労働時間と少ない賃金で苦しんでいる。


私が以前勤めていた印刷業界。
なんかもう組合に顔を出すと幽鬼みたいな顔をした人ばかりがいる。


飲食業。
私の大陸系の仲間は飲食店を営んでいることが多いのだが、1年365日働いている。
働けど、働けど、その暮らし楽にならざりである。


建設業。
私の山谷系の仲間は日雇いが多いのだが、もう割にあう仕事がなくて、どんどん数が減っている。
死んだか、どこかよその土地に流れたのだろう。
話を聞くと東北のタコ部屋に入って重労働に従事したりしているようだ。


ちなみに景気のいい仲間は裏系ばかりで、当然景気のいい仲間の発言力は強くなり、最近の私たちはなんだかヤクザごっこみたいになってしまっている。


日本はこんな状況なので、海外市場のない会社で働くのは自殺行為だと思ったわけである。
だから私はアジアとアメリカを市場にする企業で働くようにしている。
だがその海外の需要の雲行きが怪しくなっている。


受注量が激減しているのだ。
うちだけかと思い、他の海外に市場を持つ企業に勤める知人に連絡をとったところ、似たような状況だと知った。
兄が会社を辞めるきっかけになったアメリサブプライムローンの影響が大きいのだろう。
これが一時的なものか恒久的なものかは分からない。


国内の景気をかろうじて支えていた海外需要が減れば、もうオシマイだ。
とりあえず、ロクデモない事態が少なくとも一度は起きそうで怖いのである。