陰謀論は思考の墓場である。 平和運動家の中にはアメリカ政府を非難するしか能のない人がいる。 そして彼らは9.11のテロはアメリカの謀略だと主張することがある。 妄想に依存しないと自分の意志を主張できないというのは哀れである。 たとえば国会で9.11事…
1993年、4万人の子供が砕石現場での危険な労働や児童買春をする境遇に追いやられた。 その原因を作った人びとは、恐ろしいことに自分たちは良いことをしたと思っていたのである。 1992年、大企業が発展途上国で児童を労働力に使用している事実に注目した人…
「責難は成事にあらず」と私は以前に書いた。 これを「対案を出せない意見に価値はない」という教訓だと思った人がいたようだ。 ああ、やっぱり、そんなふうに解釈されてしまった。 本当に言いたいことは相手に一度で伝わるものではないのだと思った。 私の…
(前回までのあらすじ) 200万円で何かをしたい私は起業について検討した。 だがそんなことは論外だと思うのであった。 前回の話で私はあえて一番大事な話をしなかった。 そしてこれからもしばらくの間、その話をするつもりはないのである。 それは組織の目…
(前回までのあらすじ) 200万円を手にした私は何かをしようと思った。 しかし会社を作るのは無理だと思うのであった。 会社組織を維持するには、それがどんな小さなものでも数千万円規模の大金を必要とする。 私の会社の場合は、一番若い社員でも年400万…
(前回までのあらすじ) 私は思わぬところで200万円相当の株券を手に入れた。 私はそれを使って何かをしようと思うのであった。 しかし、200万円という金額は、何かするためには少なすぎる金だと思えるのである。 何かをしたいと思うのならば、まず組織を作…
両親が200万円を親族に貸した。 経営に失敗し、家族に逃げられ、自宅を抵当に取られそうになっていた親族にだ。 だから、そのお金はおそらくかえってこない。 私はその金を貸すことに反対した。 何故なら、そのお金は誰も救わないからだ。 先日、私たち一…
さて、本題に入ろう。 日本ユニセフはまた詐欺師まがいのことを始めた。 「なくそう!子どもポルノ」キャンペーンだ。 詳細は以下のブログのように他のサイトが多く論じているのでここでは述べない。2008-03-12 彼らは幼児ポルノ的なアニメやマンガの追放を…
私は日本ユニセフに年6万円を寄付している。 たいした金額ではないので胸をはれることではないのだが、年収200万ばかりの私にとっては少ない額ではない。 そして私は日本ユニセフがなかなかの「クソヤロウ」であることも承知している。 寄付金集めに使う…
私は考える。 何をすれば、この国は金融政策の重要性に目を向けるのだろうかと。 個人にできることは何もないとあきらめてしまうのは簡単だ。 だが私には何かができた試しがない。 まず周囲の人間を啓蒙してみたが、興味のなさそうな顔をされるだけであった…
どうやら民主党は日本にトドメをさしたようだ。 残念である。 日銀総裁人事についてマクロ経済学の基礎知識さえふまえない言動を繰り返した彼らの行動は、将来愚行の見本として笑い話になるだろう。 もっともその頃には、私たちは長期的に皆、死んでいるであ…
私たち一族はその町を支配していた。 それは昔の話である。 今はもう没落した。 それは地方経済の没落と時を同じくして起きたことであり、会社とはいったい誰のものかという問題でもあった。 私の曽祖父は鍋の販売をしていた頃、ある金属に目をつけてその加…
私の知人の何人かはヤクザになった。 就職難と不況が彼らにその職業を選ばせるのを後押しした。 「だから治安の維持には経済の成長が必要で、治安維持に地域共同体の復活とかを言うのは間違いだ」と私は主張するのである。 このことを人に言うと、時おり私の…
近頃、ひんぱんに死んだ友人のことを思い出す。 列車に飛び込んで自殺した友人のことを。 奴の顔を思い出すと、葬儀で最期に見た、眉間から頬にかけて赤い亀裂の走った顔ばかり脳裏に浮かぶ。 本人の短い遺書によると死ぬ理由は「無し」。とにかく死ぬそうだ…
私は昔、暗殺やテロがいけない理由について悩んだことがある。 テロは無条件で悪いことになっているが、その理由が私には分からなかった。 しかし私は最終的には暗殺をしてはいけないと結論づけた。 終生実行しないことにした。 だからこそ、私はここにこれ…
会社の先輩(男性)が「歳をとるのが嫌だ。若いままでいたい」なんて言ったので、私は気持ち悪いと思った。 情けない人だとも思った。 女性でたまにそういうことを言う人がいるが、それは仕方がない。 女の人は若くて綺麗でないと辛い目に遭うことが多いだろ…
日本の景気はまだ良くなることはないだろう。 金融政策が失敗を続けているのだから、これは明白なことだ。 国内の需要は停滞を続けている。 この問題の解決は個人にできるものではなく、マクロレベルで対処するしかない。 だがそれをできる地位にいる人はそ…
「成長、成長と言って物価の安定を破るようなことは許されない」 実家で久しぶりにテレビをつけたとたんに、こんな発言が飛び込んできた。 発言主は民主党元財務事務次官の藤井裕久氏。 報道2001という番組で新日銀総裁に武藤氏が選ばれたことに対しての…
最高にカッコいい青春物語。 それがこの「あしたの弱音」である。 青春物語とは何者でもない時代の物語。自分というものに最も疑問を持ち、こだわり、悩む時代の物語だ。 だから青春物語の主人公は、たいていかっこ悪い。 独り立ちできない若者が自分にこだ…
学ぶということは迂遠なものだ。 近道をして学んだことは身に付かないことが多い。 本書はCPUを手作りするための指南書であり その為には1万円弱の予算と50時間ほどの労力が必要だ。 その挙げ句手に入るのは4bit、10Hz、メモリ16バイトの超低性能CPUであ…
先月、兄は9000億円の赤字を出した会社を辞職して 個人投資家になってしまった。 私は実のところ株をやっている人間を軽く見ている。 彼らは幸運を自分の実力と思い、不運を直視しない人種だという偏見を持っている。 そもそも株なんてものは予測不可能…
「責難は成事にあらず(@十二国記)」 これは、批判しただけで何かをした気になってはいけないということだ。 米原万里さんが亡くなったのは一昨年のことだ。 チェコスロバキアで子供時代を過ごし激動する共産主義国を生きた女性で、 成人してからはロシア…
「戦後日本経済史」という本を読んだ。 金融政策の重要性を無視した内容の本で、その主張にはとても同意できそうにない。 著者は現在の不況の原因を1940年体制という戦時中から続く日本の経済構造にあると主張する。 だが読んでいても次から次へと小話が…
さて、困ったことに、昨年から私は呪われている。 前回に書いた美人画はますます現実感を強くしている。 まぁ、これはどうでもいいことなので、本題に入ろう。 (これは話の枕であり、今回の文章の本質ではない。 時おり話の枕を主題と勘違いされることがあ…
新しい職場では、私の技能が未熟なものだから、私は「時間」でそれを補っている。 そんなわけで近頃の私はクレイジー仕事デイズ。 睡眠不足が脳に染み付いて、今日も空が眩しすぎる。 立っていても眠れるし、歩いていても眠れてしまう。 夢と現実の境目がた…
正義がもたらした結果の例(詐欺師は善人であるべきことについての補足) ・少年少女の犯罪が増えているのだから、彼らの心の闇を救わないと → (犯罪とは関係ないのに)マンガ・アニメの規制。無意味な放送中止。 ・少年少女の犯罪が増えているのだから、彼ら…
派遣先の会社の取締役が、推薦図書として 水は答えを知っている を取り上げていた。 綺麗な言葉を水にかけると、美しい結晶ができるという主張の本だ。 著者のオカルト思想に正当性を与えるためにお手軽道徳で飾り付けて、エセ科学で味付けをした よくあるタ…
トンデモ本の世界Vのあとがきで山本弘氏が、最近の小説やゲームがどんな舞台(未来世界、異世界、月面都市)を採用していても、その中身が現代日本でしかない、と苦言を呈していた。 たとえばガンパレードマーチは幻獣に侵略されて、50年に及ぶ戦争の果て…
文明崩壊(1)の続き 需要と供給はどうすれば向上するのだろうか? まずは供給について考えよう。 供給面の向上なしに長期的な経済成長はありえない。 だがそれをどのように向上させればいいのかは、経済学でもまだよく分かっていないことだ。 ただ大ざっぱ…
人類はいつか必ず絶滅する。 人間がいつか必ず死ぬように、種もまた必ず滅ぶようにできている。 0%の確率についてなんか考えるだけ無駄なことだが、奇跡的な幸運が無量大数回重なって人類が何十億、何百億年先にと存続していたとしても、宇宙の終わりとと…